1月の日記


1月5日

今年もよろしくお願いします

寮に戻ってきた。有給消化のため10日まで休みなので年末年始の休みはまだ峠を越えたばかり。
「ターミナル」を観た。4時間ぐらいある映画を無理やり2時簡に編集したような映画だった。 いい話なのだが、じっくり描くことをせずに話のポイントになる場面を並べたような感じなので、 丹念に描けく必要のある場面すらパッパッと進んでしまい感情移入することが全然出来なかった。 私にとっては予告編とあまり変わらない感じだった。ラストも私には不満が残る終わり方だったし。




1月6日

「カンフーハッスル」観た

作品としては、チャウ・シンチー監督の前作「少林サッカー」に比べて1ランク落ちてました。 ストーリーは中身がないどころか矛盾や破綻だらけで、じゃあ「スウィングガールズ」みたいに 勢いで見せるかと思ったら勢いも全然ない。ストーリー重視の面白い映画を 観たい方には退屈という2文字以外何も残らない映画です。断言できます。
しかし、この監督の画作りの才能を本当に感じる作品に仕上がっていました。 技術的な側面で「マトリックス」の映像は完成されたものだが (少なくとも「マトリックス」はかなり意識いています。)、 表現の側面ではまだまだ通過点に過ぎないということを証明した作品だと思います。 (例えば日本のマンガの影響は受けているはずで、「あせりの場面で汗が1滴流れる」 のは日本のマンガ特有の表現のはずですが、実写の映画では多分これが世界初だと思います) この辺は語りだしたら1晩中語れるぐらいかなり深いです。
コメディについては基本的に面白い映像のセンスが抜群にうまいです。 その代わり言葉はあんまりですけど。この辺は言語が違うので仕方ないのですが。
それから、一番大事なカンフーの設定などはとても緻密です。 映像的にはどちらも同じくらい強そうなのですが、片方が圧勝する理由がちゃんと設定レベルで なされています。ストーリーは本当にグダグダですが、それはストーリーが重要ではないからで、 大事な部分は本当に緻密でよく考えられてます。




1月7日

去年書いた前言撤回。「ハウルの動く城」はうまくギアチェンジ出来たらかなり面白い映画かも

宮崎駿監督作品は2回観ることにしているので、「ハウルの動く城」をもう一度観た。 2回目に観たらいろいろ分かってきた。
この映画は前半が少年マンガ、後半が少女マンガ(ただし宮崎駿流)なのです。 つまり、「ラピュタ」の後ろ半分が「耳をすませば」みたいに、 飛行石を取り返すべく海賊船に乗ったあと、パズーとシータの恋愛話(その後飛行石には一切触れず) で終わっちゃった映画なのです。1つの作品なのに、 前半と後半が全く別の理屈でストーリーが展開するので 風呂敷をちゃんとたためてない印象を持ったのは当然と言えば当然。 だから、前半と後半でギアを切り替えられない人にはお勧めできませんが、 前半は「ラピュタ」のような作品世界や展開重視、後半は「耳をすませば」のような 宮崎駿流恋愛話(前半の話は忘れて)のギアに切り替えられる人にはお勧めです。 前半の完成度は以前書きましたが、先ほどのような見方をしたら後半もかなりよく出来てます。
正直、今日もう一度観て、私の中で「ラピュタ」を越え、 圏外から「耳をすませば」についで第2位にジャンプアップしてきました。名作です。
ちなみにセリフに「引越し」という言葉が出てきたらギアチェンジの合図。




1月10日

「スーパーサイズミー」を観る予定だったのだが

前の回の上映中に映写機が故障したそうで、私が観ようと思っていた回以降は上映中止になっていた。 映写機が故障して上映中止はこれで2回目。 しかも最初のときも観に行ったときの前の回で故障していたそうだ。 まさか数年で2回も遭遇するとは。




1月11日

青色発光ダイオードの"相当の対価"の問題が決着

6億円+遅延料2億4千万円は、起業して1発当てようとは全然考えてない研究者が手にする 金額としては妥当と言えば妥当だと思う。ただ、経営者サイドのさまざまな人が200億なんて 常識がないと言うのにはちょっとどうかと思う。あの特許ただ1つで、現在、日亜は1年間で 3000億円の売り上げがあり、さらに数年で年間売り上げが最低でも1兆円を越えると 言われていることを考慮すると、200億円はそんなに法外な値段なのだろうか。 うちの会社みたいに利益が薄いせいで売り上げが数兆あっても利益が数億円というのとは わけが違い、彼らが売っているものは好きなだけ利益を上乗せできるものなのに。 必要なら特許料分上乗せしても同じだけ売れる品物なのに。
日亜側の弁護士が「研究者は研究が失敗したときのリスクは1円を払わない。すべて 企業がリスクを背負っているのに。」と言っていたが、経営者側は本来リスクを負うことを 納得しているはず。研究をストップさせる権限は経営者側にあるのだから。 青色発光ダイオードのような発明を金をかければ出来るみたいに言うのはだけはやめて欲しい。




1月12日

福原愛効果のおかげで、スポーツニュースで卓球の全日本選手権が扱われるように

とは言っても愛ちゃん以外は全然報道されないけど。
彼女は今日はミックスダブルスでベスト8に入ったらしい。 ベスト8を決める試合の相手がうちの弟だった。テレビで弟の試合結果を知ったのは初めて。




1月13日

まだまだ引っ張る青く光ダイオードの話

例えば、今うちの会社で青色発光ダイオードの特許を発明した場合の"相当の対価"を計算してみた。 本当は計算法や基準についてはかなり高いレベルの秘密なので詳しくはいえないし、 青色発光ダイオードに関する細かい数字は分からないので、 多分オーダーぐらいしかあってないと思うが、 少なく見積もって今回の和解額の数倍、最大で請求額の半分ぐらいはもらえるかも。 そして当時だったら数万円だったのかもしれないことを考えると、 中村さんが投じた一石はちゃんと日本の仕組みを、少なくともうちの会社は変えたと思う。
ところで中村さんは200億円なんて大金をもらったら使いこなす自信はあったのだろうか?




1月14日

意外とみんな見ていた

全日本選手権でうちの弟のペアが福原愛ペアに負けたことを会社の人が知っていた。 何でもニュースを見て知ったのだそうだ。会社の人には弟が実業団で卓球をしている としか言ってないのに。




1月15日

やっと「スーパーサイズ・ミー」を観た

この映画は30日間マクドナルドのメニューだけを食べ続けたらどうなるかを試したもの。 数年前の「太ったのはファーストフードのせい」とマクドナルドを訴えた訴訟が、 「ファーストフードの危険性が証明されない」ので棄却されたのを受けて、 危険性を証明しようというのが動機らしい。
で、映画としては自分の主張の良い点と、対立する相手の悪い点しか提示しないというところが 「華氏911」と同じいかにもアメリカ的なドキュメンタリーという感じの映画だった。 フェアじゃないというより、そもそも良質のドキュメンタリーとは言えないと思うが、 体が受け付けなくて嘔吐しても、ドクターストップがかかっても、偏った食事のせいで 精神状態が悪くなっても続け、最後は初期とは言え肝臓に障害が出てまで体を張った点は 評価できる。まあ面白いと言えば面白い映画だと思う。




1月18日

メジャーなメディアの威力

うちのグループの先輩の研究が今日、新聞に載ったそうだ。 しかも、その新聞社のサイトでも紹介されていた。 短い時間とはいえ、誰もが知っているあのサイトのトップページの一番上に写真付きで載っていた。 それだけでもかなりすごいと思ったのだが、 新聞を見たテレビ局の人がその日のうちに取材に来ていた。 メディアの人たちは常にいろいろなところにアンテナを張り、しかも行動力も かなりあることがよく分かった。




1月21日

またまたメジャーなメディアの威力

この間新聞に載った先輩の研究がまたテレビで取材を受けていた。 前回の取材は受けたら放送はされなかったそうだが、今回はちゃんと放送された。 テレビ東京のワールドビジネスサテライトのトレンドたまごに知っている人が出たのは初めて。




1月22日

自治会の仕事で、寮の各部屋の点検をやった

点検をすると告知してあったとはいえ、みんな意外と部屋がきれいでびっくりした。 みんな物(特に本)が全然ないのはなんでだろうか?




1月23日

統計的な視点から野球を見直す話(セイバーメトリックス)をスポーツニュースでやっていた

それによると、無死一塁からの送りバントは完全な失敗な作戦なんだそうだ (無死一塁の方が一死二塁より得点期待値が高いから)。 現に2004年のワールドチャンピオンのレッドソックスが一番犠牲バントが少ないらしい。 だったら何で巨人は勝てないのだろう?
統計的手法を使ったパターン認識を仕事としている私からすると、 よほどのレベルの専門家でなければ扱えないと思う。 例えば、先の話だって、相手ピッチャーの被安打率しだいで変わってくるし、 次のバッターの打率でも変わってくるし、点差であったり、イニングであったり、 考慮すべき要素は山のようにある。 そして要素が増えると我々の世界では「次元ののろい」と言われる問題が発生する。 それが解決できるだけでかなり大きな仕事になると思う。




1月24日

初めて特許のお金をもらった

今回は特許提案に対してもらえるものだったので全然たいした額ではなかったが、 会社で研究しているという実感がわいてきた。




1月25日

昨日の特許は先輩との共著なので、"相当の対価"は先輩ももらっていた

ということで、先輩とそれで買えるものを考えてみた。 "相当の対価"の金額などは本当は秘密なので言えないが、 結論は「この金額だったらバナナがご飯になるのかおやつになるかが重要になってくるな」。 提案だけだとそんなもん。




1月26日

今週は「マンガ夜話」の姉妹番組「作者が語る少女マンガ」のおかげで寝不足

今日は3夜連続の最終日。今回も「ガラスの仮面」「生徒諸君」「エロイカより愛をこめて」と 少女マンガを全然読まない私でも聞いたことがあるものばかりだった。 もう有名なタイトルをやり尽くしてマニアックな作品しかやらなくなったマンガ夜話とは えらい違いだ。見ていて、こういう1作品を1時間を作者の半生と語りで 構成する番組は少年マンガでは難しいと思った。 少女マンガならあらすじを説明した後にキャラを深く掘り下げることが可能だが、 少年マンガだとストーリーで終わってしまう。ドラゴンボールでクリリンの心理を 語る鳥山明はみたいとは思わない。




1月27日

DVD-RAMが安くなっていた

会社帰りにヨドバシカメラに寄った。 去年は存在すらしなかった3X対応のDVD-RAMが去年より2割ぐらい安くなっていた。 ビデオ用のDVD-RAMなんてうちのM下のDVDレコーダーしか使ってないから すぐに消えてなくなると言われていたのに意外と絶好調。 これは間違いなくM下の頑張りのおかげ。私としては非常にありがたいことだ。




1月30日

今日は京都にいた頃の人たち+αで飲み会

久しぶりの人が多くて楽しかった。T村さん効果で、やっぱりそんな感じの飲み会になった。 京都のT村会よりはずっと押さえられていたけど、 ドラえもん貯金箱があったらホットプレートが買えるくらいはいったと思う。
ということで、次回の幹事はN西君よろしく。




1月31日

サラリーマンの悲しい性の一つなのだと思う

この間、芸人の木村祐一の話で、 「ラーメン屋にやってきた3人組のサラリーマンが、2人と1人で分かれるのを嫌がって カウンターしかない店なのに3人分空くのを待っていた」という場面を目撃したというのがあったが、 サラリーマンでは結構ありがちなことだ。 昼食はいつも同じフロアの同期6人と食べるのだが、 たまに6人が同じ机で座れないときに「じゃあ4:2でこっちとそっちで」と 言い出すのは必ず私かもう一人だ。残りの4人は、ただ「6人座れないよぉ」と言いながら ぼーっと立っているだけなので、分かれれば座れる状態なのにどんどん他の人に 席を取られてしまい、本当に座れなくなってしまうこともたまにある。 作っているみたいだが本当の話。しかも先に私が4人分の席を確保したりすると、 「そこだと6人座れないじゃん?」みたいなことを言われることもある。 私としては短い昼休みを有効に使いたいわけで。 サラリーマンは気楽な商売でなかなか気に入っているけど、この点はちょっと 受け入れがたい部分がある。







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