11月の日記


11月1日

特異モデルの学習理論関係のチュートリアル講演を聞きにいった

学習理論の世界では、特異モデルというものがある。 よほど理想的に作らない限り、だいたいの学習機械は特異モデルになるらしいのだが、 その研究の際に作る多様体上に特異点が発生するのだそうだ (特異点がある時点で本当は多様体じゃないんだけど)。 今回、その特異点を解析することでニューラルネットを使った学習などで発生する plateau(学習をしている最中に、突然いくら学習しても効果が出なくなり、 さらに我慢して学習を続けると、また突然学習効果が現れるを繰り返す現象。 この間まで全然理解できなかった内容が突然分かったというようなことを考えると、 人間の学習にも当てはまりそう。)という現象がある程度解明できるという話を聞いた。 解明した結果を聞いたが、どうやら本質的にplateauを回避することも、 そこからも抜け出すことも出来ないらしい。ただ偶然に頼るしかないみたいだ。 勉強や研究で行き詰ったら、とにかくひたすらあがくしかないのかもしれない。




11月2日

引き続きチュートリアル講演を聞いてきた

去年も同じような特異モデルの研究会を聞きに行き、特異点解消定理を使うと 解析が可能になるという話を聞いたときはキーワードぐらいしか理解できなかったが、 今回はだいたいの話の流れも分かった。 実は使っている特異点解消定理が「代数多様体の特異点が解消でき、さらに その上の因子を単純正規交差にできる」超強力版だった。 ここまで強い特異点解消定理が数学以外で必要になったのは初めてかもしれない。 その他にも、トーリック多様体による特異点解消とかも使っているみたいだった。 でも、まだまだ使いこなせてないので今がもしかしたらチャンスかもしれない。




11月3日

「世界でいちばん不運で幸せな私」を観た

予告編はもっと面白そうに思えたけど…本編はまあまあだった。 ただ、ラストがそんじょそこらのラストのトリックを売りにしている映画より すごかった。私の想像を完全に超えた。私の中で「セブン」「生きない」に迫るぐらいの 衝撃のラストだった。面白いというより、そこまでやる?って感じだったけど。 ストーリーの流れが間違いなくハッピーエンドなのに、どんどんラストがアンハッピーエンドへ 向かうように作られていて、最後どう着地するのかと思ったら…ムーンサルトで!って感じだった。 言われてみれば、確かにこれしかないとは思うけど。




11月4日

会社の人に教えてもらった

つい先日、学生時代の森先生が書いた広中先生の講義ノートが出版され、 その広告が新聞に載っていたそうだ。 私もspectral sequenceの勉強でお世話になったが、 あのまま数研近辺のみに伝わる秘伝の書になるものと思っていたら出版されるとはねぇ。 ちなみにこの場合著者は誰になるのか気になったが、調べたら"著者"はいなかった。




11月7日

少年ジャンプで連載している「Death Note」というマンガを読んでみた

設定はかなり面白いと思った。ちょっと不謹慎だけど「バトルロワイヤル」以来の かなり面白い設定だと思う。でも、少年ジャンプの読者層に合わせたつくりなのが、 ちょっと残念だった。あんまりちゃんと勉強しないで東大入試を満点で通る2人の 頭脳戦ということで、トリックなどはしっかりしている割に2人とも子供だし。 頭がいいのに中身が子供というのが、リアリティを出す最近の流行なのだろう。 ところで、ジャンプで頭脳戦のみのマンガと言えば「プロファイル何とか」というのが あったが、あれは本当に子供しか読めないようなトリックや頭脳戦だったが、 「Death Note」は大人でもまあ読めるくらいのレベルになっている。 前者で使われたトリックのさらに裏まで読むトリックが後者で使われているところから見ても、 数年で読者のレベルが上がったとジャンプ編集者が判断したのだろう。 日本のマンガを取り巻く世界はまだまだよい意味でも進化しているのだろうか。




11月8日

今週の前半は「情報論的学習理論ワークショップ」を聴講

200人ぐらい参加しているそこそこ大きな研究会なのだが、 その特別招待講演でYクラブのM永さんが話をしていた。 旧姓じゃなかったので最初は気付かなかった上に、 彼女の周りに絶えず人がいたので結局話しかけることができなかった。 Yクラブの同い年のアカデミック部門で現時点で多分出世頭だろう。 現時点での距離はあまりにも遠いが、追いつき追い越さないと!




11月9日

今日も早稲田へ

今まで早稲田には何度か行ったことがあったが、平日の朝から行ったのは初めてだった。 始めは学生に戻った気分だなんて思っていたが、午前9時から午後7時まで缶詰で 正直疲れた。今日は普通の学生より教室にいたと思う。




11月10日

「モンスター」観た

久しぶりに中身のある重い映画を観た。良かった。細部にまで神経が行き届いた映画だったが、 それゆえに事実に基づいたもののわりに作り物感が… 徹底的にリアリズムを追求しても良かったと思う。 エンドテロップに流れる曲までにこだわるぐらいだから…本当にもったいない
ただ、この映画を観終わって、「バッファロー66」を思い出した。 よく考えたら、主人公の性別が違うぐらいで、映画の構造としてはかなり共通点があると思う。 特に結末は全く違うが、解釈は同じだったりする。 特に、主人公に振り回される少女の役が同じ女優だし。




11月13日

Firefox ver1.0を導入

週末にやっと時間が出来たので、Firefox ver1.0をインストールした。 今まではつなぎのつもりだったOperaを使っていたが、もう1年近く使っていたことになる。 ちょっと使ってみた感じではOperaとそんなに変わらないが、広告がないのがありがたい。 それに今までの対応を見る限り、脆弱性への対応は断然Firefoxの方が早い印象がある。 当分IEの改良はなされないと思うので、この機会にのりかえることをお勧めします。 少なくとももタブブラウザを一度使ったら便利すぎてもう戻れなくなります。 窓の杜あたりに日本語版もあります。




11月14日

今日のガキの使いは面白かった

こちょばし部は今までの部の中で一番面白かった。 苦しい状況におけるリアクション芸で、今までの部と違って命の危険がないということで、 ルールの設定がおかしいのだが、それが面白さを増幅させていた。 特に浜ちゃんが得意分野ということで面白かった。




11月17日

顔認識の研究用という名目で「タレント名鑑」を先輩が買ったので見せてもらった

2004年のタレント名鑑に松ちゃんは髪ふさふさしていた。 1冊あれば1時間ぐらいは楽しめる本だと思う。かなり面白い。




11月22日

「オールドボーイ」を観た

さすがカンヌでグランプリ。 本格ミステリーでありながら、人間の本質も描き、 さらに映像にもかなり凝っていて完成度が本当に高い映画だった。 私が映画監督を目指していたら、これを人生の目標にすると思う。 もともと一般参加の予定だったのに、関係者がコンペに出すよう助言をして急遽に出品。 そしてそのままグランプリというのも納得の作品だった。 これに勝てるのは「華氏911」ぐらいだよ。
ただ、この作品も完成度が高い映画の例にもれず勢いはなかった。 見終わった後に面白かったという感じは全然ないです。




11月23日

「2046」観た

カンヌで「オールドボーイ」に負けたのも納得。 予告編ではSF色が前面に出ていたのに、実際はSF小説を書く小説家の話で、 全然SFでは無かった。別に悪くはなかったが、普通な感じの映画だった。




11月24日

最後の1枚を買った

「エビアン汲んできて」「シャーペン取ってきて」がやっと見れた。 全部じゃなかったのが残念だったが。昔は頻繁&罰ゲームを頻繁にやっていたのか。 でも、めったにやらなくなってからの方が罰ゲームが面白くなってきている。




11月25日

神奈川ローカルな番組なのに

MCが自作の歌を披露するコーナーで大泉洋は札幌の隣の江別出身と歌っていた。 北海道ローカルでありながら、全国制覇をしたあの番組に出演していた彼は きっとローカル番組を作っている人たちにとってはあこがれの人になっているのかもしれない。 この神奈川ローカルの番組もYahooのトップニュースで見かけるぐらいになったので、 着々と全国制覇への階段を上がっているのだろう。




11月27日

「SAW」を観た

予告編を見る限りあなり面白そうだったし、 インターネットの見てよかったランキングでは「オールドボーイ」より上位にいたので観にいった。 いいアイデアを思いついた素人が作ったのかと思うような映画だった。 素材(アイデア)が良いのに料理の仕方が下手以前に素人だった。 ミステリーでありながら、バレバレのミスリード。 恐怖の場面の斬新な演出アイデアを台無しにする演出。 料理と同じで、一応素材の味が抜群なので何とか食べられるものになっていたが、 本当にもったいない。




11月28日

東京の紅葉を見た

N川君企画で紅葉を見に行った。久しぶりのメンバーもいたのでなかなか楽しかった。 でも、紅葉については東京よりも京都の方がきれいだと思った。




11月29日

無限次元ベクトル空間の単位球面はコンパクトじゃないっていうのを思い出した

無限とは言わないまでも、n次元空間(n:十分大)では、 単位球面上の点の数が大変なことになるので、それを全部拾って それぞれについて計算するなんて事実上不可能なわけで、 そのことになかなか結果が出てこない画面を見ながら気が付いた。 もう心まで実験系エンジニアになったのかもしれない。 でも、じゃあどうするかを考えられるのでまだまだ数学の心も残っているかも。




11月30日

マイクロ○フトが儲かるわけ(の1つ。多分。)

もし自動車に欠陥があった場合、それを作った会社は自分達で積極的に車を回収し修理する。 でも、マイク○ソフトの場合は、ソフトウエアに欠陥(バグ)があっても、 勝手にアップデートしといてね、だけである。 もっとひどくなると、新しいバージョンにはバグがないので、 古いバージョンのバグは直さないことすらよくある。 他のソフトウエア会社は大なり小なりもうちょっとサポート体制がしっかりしている。 産業界の優等生である自動車と比較すれば、どれだけマ○クロソフトが もうかるのか分かった気がする。
多分、VC++のコンパイラのバグと思われるもののおかげで今日1日あまり仕事がはかどらなかった。 自動車なら欠陥で発生した損失は必ず補償してくれるが…







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