3月の日記


3月2日

うちのラボの恒例行事のスキーに

先週の土・日・月に北海道に行ってきた。 帰りに空港で飛行機を待っていたら、ちょうど日ハムの選手がキャンプから戻ってくるのに遭遇した。 私は結局見れなかったが、先輩が出口から出てくる選手たちをムービーで撮っていたので、 それを見せてもらった。新庄以外の選手がたとえ小笠原であっても、 ほとんど無視されていた。日ハムが地元に根付くのは大変そうだ。




3月3日

ビッグサイトにて

セキュリティ・ショーという展示会があり、事業部からの応援要請があったので、 説明員として手伝いにいった。 セキュリティは人間に悪い心がなければ必要がない技術であるだけに、 導入を真剣に考えている企業の方々の話を聞くと結構生臭い話もあった。
それから、最近のビジネスでは「ソリューション」ということが流行りだが、 技術を持たない「ソリューション」の会社が技術を他社から買おうとしている姿は 企業の正しい姿には見えなかった。




3月4日

謎のおじいさんに…

セキュリティ・ショーのうちのブースに、昔とうちと顔認識で共同研究をしたという おじいさんがやってきた(多分大学の先生?)。 そして、統計ベースの方式(うちの方法)がいかにダメか、 幾何学ベースの方式(世界の大部分はこちら)がいかに優れているかを熱く語られた。 そんなに他の方式が良いなら、他社のブースに行けばいいのに。 言いたいことは(アカデミックなレベルで)山ほどあったが、一応サラリーマンなので 適当に相槌をうっておいた。
幾何学ベースの方式は確かに世界の主流ではあるけど、 私の考えではそっちの方が多くの問題を抱えていると思う 絶対に解決できない問題すら存在するし(唇の端とか顔の輪郭などをコンマ数ミリの誤差で検出する 必要があるのだが、そもそも唇の端や顔の輪郭はそこまで厳密には存在しない)。 さらに顔以外に応用もできないし。




3月7日

休みの日に仕事しないようにしていたのに…

今月末の成果発表会のため、かなり忙しい。 発表の中身は2本立てを予定しているので、だいたい修論2本分の大変さ。 しかも、修論よりつらいのは、片方の成果が他社の特許に引っかかる恐れがあるので、 それをちゃんと潰せることまで証明しないといけない。 ということで、今日は図書館で他社特許潰しの調査をした。 平日は図書館なんて行けないので仕方ないが…この辺は普通の修論よりつらいところかもしれない。

ちょっと現在の特許制度の愚痴を。 まず、現在の特許は具体的な方法ではなく、アイデアに対して特許を認めてしまうので、 「○○する方法」(申請者が実現する方法を知らなくても)で特許が取得できてしまう。 さらに、現在の審査はほとんど形骸化しており、 ライバル企業からの反論がなければほぼ通ってしまうのが現状。 つまり、実際に技術を開発している企業は、何もしてない企業の特許を潰すか、 数十億円のお金を払うかしないといけない。
ちなみに私が潰さないといけない他社の一つは、日本で一番特許戦略がうまい企業 (世間ではあまり知られてないけど、技術者は誰でも知っています。どこだか分かります?)。 この企業の特許戦略は世界レベルで評価されているが、はっきり言って 人類の発展を妨げている張本人の一人だと思う。




3月8日

現実逃避の一環として…

今日は残業をしないで、去年の夏から楽しみにしていた「イノセンス」を観にいった。 個人的にはかなり楽しめた。帰りの電車の中でも余韻が残るくらい。 ただ、かなり下地のある人でないとどこが面白いのか分からない映画なので、 CMなどで話題になっているからぐらいで観にいくならかなり予習が必要です。
予習することは2つ。1つ目は「Ghost in the shell」 とその原作の「甲殻機動隊」。 もともと「イノセンス」は「Ghost in the shell」の続編なので、前作を観てないと 肝心の部分がよく分かりません。「甲殻機動隊」の世界観を説明なしで使うので 慣れていないと全然意味が分かりません。 さらに「甲殻機動隊」の1巻と1.5巻(というのがあるのですが) が元ネタの場面が多く使われているので原作にも目を通しておくと分かりやすくなります (ちなみに2巻は全然出てきてなかったので読む必要はないです)。
2つ目は監督の押井守の作品をいくつか。彼のほとんどすべての作品に共通する テーマがあります。それは「夢とうつつの境は?」、 つまり「現実と空想は区別が付くのか?」というもの。 彼は作品を出すたびにその時点での自分なりの答えを作品で表現するので、 今、彼はどのように考えているのか?どう進んで来たのかという楽しみ方をするために 最低でも「Ghost in the shell」、できれば「Avalon」辺りも予習すると良いと思います。




3月9日

成果発表の日が一日早まった

データの整理がやっと終わった。これで実験ができる。 予定ではあと3日で方法を考えて、実験をして、結果を考察しないといけない。 どう考えても無理だ。




3月10日

忙しいのに…

昔卓球をやっていた人たちと一度は行かねばと言っていた「卓球カフェ」なるお店に行った。 何もこんな忙しい時期に行かなくてもと思ったが、「いつつぶれるか分からないだろ!」 ということらしい。実際行ってみたら、我々以外のお客は卓球はやらずに普通に食事+飲みだけ。 気分は「本来飾りで置いてあるグランドピアノを弾いているお客」だった。 食事はおいしかったが、やっぱり来年までもつとは思えない。




3月11日

本来はよい状況のはずなのに…

グループ内で毎週やっている進捗報告会で、先輩の実験の話を聞いた。 とある有名な手法を使い際、逆行列が計算できなくて(行列式が0にかなり近い) うまくできないということだったので、その対策をみんなで考えることになったのだが… 実は辞書的な参考書にさえ書かれていないのだが、この手法では逆行列が計算できない場合は ちょっと工夫することで格段に性能が上がる方法(理論レベルで)があるのだが、 もしかすると世界レベルでうちの分野では気付いている人がいないのかもしれない。 ただ、議論を聞いていて、理解してもらえそうな気がしなかったので、その場では 敢えて言わなかった。うちの手法との性能比較でやってみているだけなので、 別によい性能を出す必要もないので。実験レベルでちゃんと正しいのかこっそり調べるつもりだけど。




3月12日

ここ数日アップロードができなかった

サーバーのメンテなのか、書き込みが禁止になっていたのでここ数日更新できなかった。
コンピューターの使い方は本当に個性が出る。 同じ計算をするにしても、100人いれば100種のソフトが使われていると言っても過言ではない。 私は初心者なので、職場の先輩にコンピューターの使い方でいろいろ聞くことが多いのだが、 聞く人の数だけ流派を教わるので、知っている方法の数だけは多かったりする。 今日、うちの職場で神の領域にいる先輩方達から「それは私には使えない」 とお褒めの言葉をいただいた。同時に「そんな方法よく思いつくね。もっと簡単な方法があるのに。」 とも言われたが。みなさんがそれぞれ自分の都合で各流派の一部だけしか教えてくれないからなん ですけどね。




3月13日

久しぶりに見た

「エンタの神様」を見ていたら陣内○則が出ていた。知らないうちに全国区になっていたのか。 さらに友○も出ていた。京都にいた頃に見たときは全国区どころか 関西ローカルでも長生きできないなと思っていたら、今注目の芸人になっているらしい。 確かに2年ぐらい前から比べたら技術がそのままでセンスが格段に上がっていた。




3月15日

今日はグチ

上司に線形代数も分からないのかみたいに言われた。 簡単な線形代数なのにこの実験結果を理解できてない上司にそんなこと言われたくない。 言われただけならまだしも、数日かかった実験結果をそんなの無駄だからという 理由で破棄させられた。サラリーマンはつらい。 しかも上司の指示した実験は数学的には全く同じ計算… 上司はきっと自分が優秀で自分はダメだと思っているんだろうなぁ… 今週は毎日数時間しか寝れそうにない。




3月16日

久しぶりに見た

夜遅くに帰って、テレビを見たら久しぶりに関西ローカルの芸人が映っていた。 メッセン○ャー黒田とか、サバ○ナとか。一通り見た後、 別の番組にかえたら安田大○ーカスが出ていた。 先週の松紳を見逃して以来見たかったが、かなり笑った。 長生きできるタイプの芸じゃないと思うけど。




3月17日

助かった…

正直、下期の成果発表には間に合わないと思っていたが、最初の計算でそこそこいい結果が出た。 何回も計算と改良を繰り返しながら少しずつ前進していくはずが、いきなり成果といえるレベルに。 確かに計算を始める前にいろいろ予備計算と考察を繰り返して、いい感触が得られる ところまで方式を吟味したのが良かったと思う。
多分、さっと計算が出来てしまう人たちだったら工夫せずに計算をしてやっぱりダメだと 結論をつけてしまっていたと思う。実際にあんまり計算に取り組むのが遅いということで、 上司や先輩にデータを渡して計算してもらったときはうまくいかないという結論だったし。 粘った甲斐があった。




3月18日

やっぱりコンピューターを使うセンスではかなわない

先輩に計算のデータを見せていろいろ議論をし、 次の計算についてアドバイスを受けた。 やるべきことについてはだいたい一致していたが、 計算の中身は先輩の提案したものの方がコンピューターをフルに使ったものだった。 そういうセンスでは多分一生かなわないと思う。 こういう部分では勝負しないで、自分の得意分野で戦うようにしないと。




3月25日

新人成果発表会があったのだが…

他の新人の発表のときは「1年目なのにレベル高いねぇ」とコメントしていたラボ長が 私のときだけ「来期もやるつもりらしいけど、そんな意味のない研究してちゃダメだ」。 正直へこんだ。企業での研究はつらい。




3月29日

技術者としては…

ニュースを見ていると、世の中では某ビルの回転ドアの事故から 安全性についていろいろ騒がれている。 ライバルのニュース番組が終わった今、名実ともに日本のトップにいる ニュース番組のキャスターが「感知できないセンサーなんて全く意味がない」と 堂々とコメントしていた。技術者だったら絶対にこんなコメントしない。 感度を上げすぎると何でも検知してしまい使い物にならなくなるので、 100%感知できるようになっていないのが一般的だから。 報道番組の中でコメントする人間の頂点にいる人がこの程度だから、 もっと深刻な問題であるはずの某社のリコール隠し疑惑が この扉の問題にとって替わられている気がする。
技術者としては「安全対策をセンサーのみに頼ったところが悪い」というのが本質だと思う。




3月30日

田舎ライフって3ヶ月ももたなそう…

電車の中吊りに、山梨のあたりの一戸建ての広告が出ていた。 コンセプトは田舎ライフらしく、庭で畑とか、川で魚釣りとか、 都会人があこがれる田舎っぽいことは何でもできるらしい。 しかも、新宿まで80分と都心の通勤圏内であることもアピールしていた。 つまり都会で仕事をしながら田舎ライフなんて時代とマッチしたよい物件のように見えたが、 ご丁寧に乗せていた時刻表が命取りだった。八王子まで40分。そりゃ田舎過ぎるだろう。




3月31日

サッカー日本代表全然ダメ

ゴール前まではスルスル通っているのに全然ゴールできない。 スルスル通るところを見ていると中盤を圧倒的に抑えていたのに、 点につながらない。こんなんじゃ2次予選は難しいだろうな。
ある週刊誌の出版差し止めの仮処分が取り消しになり、 何だかマスコミ関係がさも当然といわんばかりに騒いでいるが、 憲法における「言論の自由」の趣旨(権力と戦うための武器としての言論を権力から守るという こと。法律では条文よりもその趣旨の方が大事。)をちゃんと分かって発言している人は、 この間技術に関してはあんまりな発言をしていたあの人だけだった。 関心があることに関してはちゃんと勉強しているだなぁ。 他の人たちは明らかに間違っているだろうといった発言だったが。
その直後にスクープとしてまたあのビルの話題を取り上げていた。 オープン直後からセンサーが弱く設定されていた可能性がある証拠として、 105cmの子供が頭を挟まれた事故を取り上げていた。 本当に直立の状態で頭だけを挟まれるものなのだろうか?







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