12月の日記


12月1日

今日、明日は研究所の研究展示会

うちの研究所では1年に1回、各ラボの研究内容を展示して、 (社内限定ではあるが)公開している。 今日の午前中には"常務"と書かれた名札をしている人を見かけた。 一応、社長も見に来るらしい。そして、明日は会長も来るのだそうだが、 早朝しか時間がとれないということで、 急遽展示・説明担当(全部で100人ぐらい)は明日7時半出社なのだそうだ。 会社における偉いということの一端を見た気がする。




12月8日

1週間ぶりの日記

先週、先輩が仮想モデルで計算したらちょっと面白い結果が出たということで、 上司と先輩と私でこの結果について徹底的に議論していた。 基本的に朝から夜遅くまで、昼休みや夕休みの間もずっと。 寮に帰ったのは、火曜日に上司がいない隙に帰って 映画を観た日を除いていつも11時ごろ。
今回の件で工学系の世界における実験屋と理論屋の深い溝を感じた。 今回は仮想モデルでの計算だったので、全部紙の上で計算できることだったのだが、 それは一切せずにコンピューターでプログラムを組んで計算。 溝はそんな程度ではなく、ベクトルの大きさを比べているとよいところで、 各成分を2乗して足さないといけないのに、そのまま2乗せずに足してしまい
「なんで結果があわないだ?」
となったり。
そこで2乗しないといけないと指摘しても、
「この値を2乗しても物理的に意味がない」
と言って、30分も間違った結果とにらめっこ。 そして1時間かけて意味を説明して、2乗して足してもらうと今度は
「何でこうするとうまくいくんだ?」
と言ってまた30分もにらめっこ。議論や実験の大部分がこんな感じ。 正直、先週はこういう意味で疲れた。 結果も結局うまくいかなかったし。私は途中で気付いていたけど。
うちの上司は超弦理論を勉強しようとしていたが、線型代数すら…

先週日記を書いていたらグチはこんなもんじゃなかったと思う。




12月9日

また今日も

通勤に使っている京○○北線が秋ごろから週1ペースで 遅れるようになった。原因はいつも同じ踏切らしい。 「開かずの踏み切り」で有名な○央線並みなのでは? そして、今日、行きだけでなく帰りも止まっていた。 本当に勘弁してほしい。




12月10日

また悪夢が…

今週はおとなしかった上司が、 先週議論していた現象について何か思いついたようで また先輩と上司とで議論をすることになった。
話を聞いて、やっぱり実験屋と理論屋との間には深くて越えられない溝があると 改めて感じた。何でこれほど現象の表層的なところしか見ない上に 短絡的なのだろうか? 昔、「工学系の人は最初の2と3が素数だから『1より大きい整数は素数』が 証明されたと主張する」という例え話そのまま、1週間経っても 2と3しか見ないで成り立つと主張し、「4があるじゃないですか」と 反論しても「それは例外」として処理される。 ちなみに「6はどうなんですか?」に対しては 「そんなの難しくてよく分からん」と言われた。
こう書くと、私が数学科出身の悪い癖で、病的な例外で 上司を困らせているように思われそうだが、 本当に偶然うまくいく具体例の計算だけを延々とやっているのだ。 社内秘なのでここでは書けないが。




12月11日

またまた悪夢が…

というわけで、今日も夜遅くまで上司と先輩と議論。 でも、上司はかなり沢山数値実験しているようで、昨日から比べると 大きく理解が進んでいた。ただ、物理現象にこだわる性格は変わらないので、 本質的なところを誤解している。毎回その誤解を解こうと あの手この手で説明してみるが未だにうまくいかない。 もうこの堂々巡りにも慣れた。
この問題で数学的にちょっと面白い現象を発見した。 もしかすると、線型代数の初歩しか使わないこの分野で初めて コホモロジーを使うことになるかもしれない。 ただ、まだ使い道がないので、この世界では意味のない結果だが。




12月15日

疲れた…

最近平日は帰りが10時過ぎに。 理論面だけでなく、具体的な問題を解決する仕事も増えた。 これでますます帰りが遅くに。
私が気になっていた対象がある種のモジュライ問題に帰着できることが分かった。 ただ、具体的に計算できないとこの世界では意味がないので計算できる ようにしたい。




12月16日

もっと疲れた…

具体的な問題が結構手ごわい。 でも、下期で理論の成果が出ないとき用にも使えるのでなんとかしたい。
最近の内容が日記というより週報みたい。




12月18日

仕事以外のネタで

といっても特にない。仕事が忙しすぎるので。 しかも、いろんな意味でこんな時期なのに明日新人研修がある。




12月19日

また新人教育

今日は仕事でコンピューターを使っている人が必ず受けないといけない教育で、 中身はパソコンは目や首に負担がかかるから1時間ごとに5分から10分 休憩を取れというものだった。この程度の教育なのに法律で 受ける義務があるらしい。
でも、今日の話の中で少し面白いことがあった。 喫煙コーナーのある職場では、タバコを吸う人の方が吸わない人よりも 目や首にかかる負担が少ないことが統計的にもちゃんと出るらしい。 1時間ごとに必ず休む(この場合は喫煙休憩)のは本当に効果があるそうだ。 ちなみに仕事場でタバコを吸える環境の場合は、 逆にタバコを吸う人の方が目に負担がかかっているという統計的結果が出ている らしい。タバコの煙が目にかなり悪いのだそうだ。




12月20日

かなりよい刺激に

仕事ではなく、全く個人的にW大理工学部のキャンパスで行われた研究会に参加した。 「脳に学ぶ情報処理」というタイトル通り、脳の研究の中で 情報処理に特化した形の講演が多く、かなり面白かった。
特にこの世界で天才と言われる研究者が20年前に予言された現象が 最近発見されたという話は本当に興味深かった。 人の脳がなぜ階層的に分類するのか、どうやって階層的に分類するのか、 ここ数年でかなり面白いことが分かるだろう。応用にも使えそう。
今回の話を聞いて、今自分が何をしたいのかよく分かった。 私は数理モデルで人間の理性を記述したいみたいだ。 神経細胞モデルを使って脳と同じ処理をしようとする研究の話は 面白かったが、私がやりたいこととはちょっと違うなと思ったので。




12月21日

dynabookを買った

C9/214LDEWを買った。結構頑張った。 初めからこの型番のものを買うつもりだったので、 いろいろな量販店を回って、ネットで調べて、かなり安いものを買うことができた。




12月23日

大変なことに

dynabookにWindows XP Professionalをインストールしたら、 USBが使えなくなった。しかも、サポートページをみたら、 もう発売されて2ヶ月も経つのに、OSのアップデートに関する 情報が一切載っていない。電話でサポートうけようにも、 受付時間を見たら会社にいる時間しかサポートしてない模様。 良く考えたら当たり前なのだが。どうしよう…




12月24日

世界トップ5以内

先輩の顔画像データを整理する仕事を言いつかった。 枚数は5万枚。1枚1枚見ないといけないので本当に辛かった。 今日限定で見た顔画像の枚数だったら世界トップ5だと思う。
ちなみに本当は10万枚を今日中に整理しないといけなかったのだが、 その先輩は今日用事があるからと午後3時に帰ってしまったので、途中でやめた。




12月25日

なぜこんなに忙しいかというと

上司の指示でやっている仕事について、毎週進捗状況を報告している。 そして、今日はその報告の日。昨日の夕方に「こういう方向で実験してみたら」 というので、5万枚の顔画像のデータ整理と平行しながら自分の実験をやって、 数日はかかるであろう実験を今日の昼になんとか終えた上にデータ整理まで やって報告したら、「まだそれやってるの。もうその実験はいいから、 早く○○(次のステップ)をやって」と仰せつかった。
そういえば、配属された直後に、別のグループの先輩が 「あの人の言うことを聞いていたら3倍は働かされるよ」と 忠告してくれたっけ。







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